ERPの特徴その2は、リアルタイム性です。今日時点で今月の売り上げがいくらなのか?今受注済みの注文を満たすために、あとどれだけの原料を発注する必要があるのか?来月の出荷を納期通り行うために、現時点でかけなければならない製造指示はどれくらいあるのか?これらの情報は、システムの各種処理を呼び出すだけで即時にわかるし、そのまま発注など必要な処理をすることも可能です。但し、別コラムで書きますが、あくまでも「正しいデータが入っていること」が前提となりますが・・・
夜間バッチ処理になるような場合が一部ありますが、ERPでは基本的にどこかで入力したデータはシステムに即座に反映されます。この即時性が上記のような場面で生きるのはもちろんのこと、「経営の判断材料に出来る」というのがERPの非常に大きなメリットです。しかし、私の勤めてきた会社では、経営のツールとしての活用の仕方は限定的だったですね。どうしてもシステムというと、日々の受発注や製造処理をするイメージが強いからでしょうか。これもよく誤解を生むことなのですが、ERPを導入することで、日々の処理業務が「直接」楽になることはありません。ほとんどの場合、入力するデータの種類や頻度(リアルタイム)が増えるからです。この為、せっかく苦労して入力するデータをフルに活用しなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。本当にもったいないことです。
上記で「直接」と書きましたが、もちろんシステムに入力したデータを活用すれば、業務改善することは可能です。例えば、過去に作成した発注書の履歴を参照し、頻繁に発注しているものであれば、発注数量単位を大きくすることで、発注書作成の回数を減らす。システムで最低維持すべき在庫水準を設定し、発注漏れなど人為的ミスをなくす、など、苦労して入力したデータを活用して、仕事の能率や正確性を上げていくのが、ERPの正しい使い方といえるでしょう。
