国民性:察する文化

あくまでも私が接してきた人を通じて持った印象ですが、とてもまじめで、約束を破られたことは一度もなかったです。ある時こちらの書類不備で、輸出した材料がベトナムの港で通関手続き出来ない状態になっていました。そのために製品の納期が遅れることを懸念しましたが、全く問題なし。でも後になって、港で3日間交渉してやっと通関できたとか、一週間ぶっ通しで残業させて間に合わせたとか、恩着せがましくなく、さらっと説明する。かっこいいですね。こちらは恐縮するばかりでした。

 

ベトナム人は、古き良き時代の日本人のようだと言われることがありますが、私がびっくりしたのは、「相手の気持ちを察する」文化があることです。海外との仕事を多く手掛けて来て、外国では日本人同士のように、「言わなくてもわかるだろ」は通用しない。はっきり伝えることが必要だと教えられ、その通りだったので、私の気持ちを察しようとするベトナム人はとても新鮮でした。相手の社長や工場長は、ベトナム語しか話せず、商社のベトナム人を通じてしかコミュニケーションできないのですが、「言葉が通じないからこそ感じ取れる何か」があるのかも知れないと思うほど、私の気持ちを理解してくれました。

 

委託加工業務の立ち上げが終わったとき、私は社内のごたごたに巻き込まれて、ベトナムの担当を外されることになってしまったのですが、担当が変わったあとに初めて日本に招待するチャンスがありました。半ば強引に私が面倒を見たのですが(滞在中も面白いことがたくさんあったので、いずれ書きます)、帰国の日に、彼らはそう簡単には日本に来れないこと。私はもう担当じゃないからベトナムに行けないことを、皆が理解していたので、別れる時に、「お前の気持ちはわかるよ」と言われたら、自然と涙が出て来て、いい大人が全員ホテルのロビーで泣きました。仕事を通じて築いた関係ですが、担当や会社を離れた後も、この人たちとは末永くお付き合いしていくことになるかも知れない。と強く感じた瞬間でした。

 

 食事

初めての訪問時には、お腹を壊した私でしたが(出張中ずっと治らず、帰国後病院に行って「急性胃腸炎」と診断)その後ベトナム料理が大好きになりました。日本人に違和感のない味で、出張に同行した日本人は全員ベトナム料理を好きになりました。日本でもおなじみのメニューなら、生春巻き、フォーあたりでしょうか。それ以外にもおいしい料理はたくさんあります。私は特に鍋料理が気に入り、東京のベトナム料理店を何軒も探し回ったことがあります。

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パクチー(香草)は、東南アジアではよく料理の上に乗っていますが、最初は苦手でよけて食べていました。しかし、だんだんと好きになり、今ではパクチーのないベトナム料理、タイ料理はありえない!とまで思うようになりました。好きになりすぎて、自分で栽培しようと思うほどです(笑)

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フランス統治の時代があるベトナムは、フランスパン(ベトナム風)や、それを使ったサンドイッチ(バインミー)、独特の淹れ方をするベトナムコーヒーを街のそこら中にあるカフェでいただくのも楽しみのひとつです。バインミーは、日本のおせちで出る「なます」、チャーシューやハム、パクチー(香草)などが主な具材ですが、やわらかめの食感のフランスパンを使ったサンドイッチはとても美味しいです。

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↓このように道端で売っているのをよく見かけます

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ベトナムコーヒーは、コーヒー粉の入った金属製のカートリッジをグラスの上に置き、お湯を注いでじっくりとドリップします。カップには予めコンデンスミルクが入っており、ドリップが終わると2層構造の状態。まずは上澄みをブラックで楽しみ、途中でかき混ぜてミルク感を楽しむ。と言った飲みかたもあります。出張のお土産に、いつもコーヒー豆を買って帰っていました。TrungNguyen(チュングエン)というブランドのコーヒーがお気に入りで、普通のペーパードリップで飲んでいますが、バニラの香りがして、コーヒー好きは普段とちょっと違う感じを楽しめ、コーヒーが苦手な人にも飲みやすいと好評でした。調べたら、日本でも買えるのですね!

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